きのこ講演会を開催しました!
更新日:2021年2月6日
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11/28(土曜)にきのこ講演会を開催しました。
夙川河川敷緑地は、河川敷全体が公園として整備されており、阪神間有数の松の大木を背景とする桜の名所です。
この特色ある景観を構成する松と桜の生育環境を保全するため、西宮市では河川敷で発生する菌根菌(きんこんきん)と呼ばれるきのこの仲間を活用した取り組みを進めています。
こうした取り組みや菌根菌の活用についてより多くの方に知って頂くための機会として、毎年きのこ講演会を開催しています。
今年は下記の内容で開催しました。
テーマ:「海岸林を支える菌根菌」
日時:平成27年11月28日(土曜) 午後2時~4時
会場:西宮市民会館 1階 大会議室101
講師:三重大学大学院 生物資源学研究科教授 松田 陽介 先生
参加費:無料
(主催:西宮市・西宮市きのこクラブОB会)
きのこ講演会の様子1
今回の講演会では、講師の松田先生に菌根菌についてのさまざまなお話をして頂きました。
菌根菌というとむずかしい言葉のように感じますが、非常に多くの植物と関係がある菌類で、トリュフやマツタケもその仲間です。菌根菌から生えるキノコはおいしいものが多い、とのことです。
菌根菌にはさまざまな種類がありますが、樹木が根から養分や水分を吸収するのを助けるなどの働きがあり、樹木の成長を良くしてくれます。菌根菌があるのとないのとでは樹木の成長に大きく差がみられる、とのことです。
また、先生は日本各地の海岸マツ林についても菌根菌の研究をされています。海岸という乾燥や潮風の強い過酷な環境におけるマツの成長に菌根菌がひと役買っています。
きのこ講演会の様子2
きのこクラブOB会による展示
むずかしく思える菌根菌について少し理解でき、親しみがもてるような講演だったのではないでしょうか。