その他記事

2012年9月25日 第1397号

高度な医療で市民に安全と安心を

市立中央病院は、公立病院として高度な医療を担うとともに、他の医療機関と緊密に連携することにより市民の命と健康を守ることを目指しています。
高度な医療を提供するためには、設備、スタッフの両面を充実させる必要があります。
今回は、中央病院における高度な医療を提供するための体制などを紹介します。
問合せは市立中央病院(0798・64・1515)へ。

専門性を生かした診療体制

市立中央病院は、高度医療として、がん、特に5大がん(肺がん、胃がん、肝がん、大腸がん、乳がん)の診療を重点的に行ってきました。
その中でも、中央病院が特に専門性を有する乳腺外来と呼吸器センターを紹介します。
乳腺外来
写真:診療設備
【画像提供:東芝】
マンモグラフィ撮影装置(左)と読影システム(右)
乳腺外来では乳房疾患の診断と治療を行っています。
乳房に異常を感じたら、乳腺外来を受診することになります。
マンモグラフィや超音波、CT、MRIなどの診断器機は高度な診断に対応した新しいものを装備しています。
乳がんの診療は、手術も術後の治療も医療スタッフがチームでサポートできる体制を整えています。
また、西宮市の乳がん検診の推進にも力を入れており、土曜日の午前中に検診の時間を設けるなど受診しやすいようにしています。
異常を感じていない人も定期的な検診が必要です。
呼吸器センター
肺がんが部位別がん死亡率の1位となっており、中央病院でも肺がん診療の充実が望まれていました。
中央病院の呼吸器センターでは、4月から呼吸器外科専門医を2人体制とし、呼吸器内科と協力して、より専門的で高度な治療を行っています。
また、患者の身体的負担が軽減される完全胸腔鏡を使った肺がん根治術を導入し、今ではほとんどの肺がん手術を胸腔鏡で行っています。
肺がんは進行が早く、早期診断・治療が重要です。検診は必ず受けましょう。

このページのトップへ戻る

高度医療支える先端技術

医療の高度化は、最新の技術に支えられています。
ここでは、急速に普及しつつある3次元(3D)映像技術を手術の場で活用する3次元内視鏡手術を紹介します。
3次元内視鏡手術
写真:3次元内視鏡を使った手術風景
3次元内視鏡を使った手術風景
通常の手術で使用する内視鏡は、テレビや写真と同じ奥行き感のない2次元画像です。
2次元の情報だけでは困難な手術もあります。
近年、胸や腹部の中を立体的に見ることができる3次元内視鏡が開発されました。
胸や腹部の中での縫合操作が容易になり、また、臓器の立体形状が認識しやすくなるため、より安全な手術が可能です。
呼吸器外科では肺がん切除に、泌尿器科では前立腺摘出術に活用されています。

このページのトップへ戻る

身近な診療所と連携

市立中央病院は、西宮市医師会と協力して医療連携システムを構築しています。
このシステムは、身近な診療所・クリニックと中央病院が、それぞれの専門分野に応じて連携し、補完し合うものです。
普段は、地域のかかりつけの医療機関で体調管理をして、専門治療や入院治療が必要になったときに中央病院を紹介してもらいます。
なお、かかりつけ医から中央病院・地域医療連携室を通して予約をすると、診察の待ち時間が短くなります。
一方、中央病院での治療を終えた人は、かかりつけの医療機関で引き続き経過を診察してもらいます。
ぜひ、身近なかかりつけ医を持ちましょう。
図説:医療連携システム

このページのトップへ戻る

病院体験フェア 10月13日に開催

写真:病院体験フェア
市立中央病院は、10月13日(土)の午前9時~午後1時に「病院体験フェア」を開催します。
市民の皆さんにもっと病院を知ってもらうために、施設の見学や健康に関する相談などを行います。入場無料。
なお、各催しは一度に参加できる人数に制限があります。
来場の際は、できる限り公共交通機関をご利用ください。
問合せは市立中央病院総務課(0798・64・1515)へ。
院内見学ツアー
午前9時15分~午後0時45分(15分ごとに出発)。
普段は見ることのできない放射線科、薬剤部、検査室などの見学・体験。
定員あり。当日先着順(受付は午前9時から)
体験コーナー
練習用のAED(自動体外式除細動器)を用いた心肺蘇生法の実践講座、医療器具を用いたリハビリ体験。
また、内視鏡センターでの手術の擬似体験
測定コーナー
骨密度・体組成・血管年齢・血圧などの測定。
定員あり。当日先着順(午前9時から整理券を配布)
食事を学ぼう
午前10時から。
鉄分に関するミニレクチャーと質問会
子育て支援コーナー
子どもの急な発熱時の対処法の紹介、子育てに関するさまざまな相談など
救急車の展示・見学
午前10時~正午。
救急車の中の見学や記念撮影など
救急隊のクイズコーナー
正午から。
子ども向けクイズ
職員による院内コンサート
午前11時から。
中央病院の医師などによるピアノ・ギター演奏
記念撮影コーナー
子ども用白衣・ナース服を着て撮影
クイズ&スタンプラリー
兵庫県マスコットキャラクター・はばタンと西宮市観光キャラクター・みやたんも登場

このページのトップへ戻る

チーム医療体制

新しい技術を活用し、高度な医療を提供するには、さまざまな職種のスタッフがコミュニケーションを取り、協力して診療にあたる必要があります。
ここでは、看護、薬剤、リハビリ、栄養の各スタッフを紹介します。
看護スタッフ(認定看護師の育成)
中央病院の看護部では、高度医療に対応していくために認定看護師の育成を行っています。
認定看護師は日本看護協会の審査を受け、「特定の分野で熟練した看護技術と知識を用いて、水準の高い看護実践ができる者」と認定された看護師です。
今年、中央病院の看護師1人が全国で数少ない手術看護分野で認定されました。
これから、認定看護師として、さらに質の高い手術看護を実践し、スタッフへの指導なども行います。
中央病院では、腹腔鏡、胸腔鏡を使用した身体への負担が少ない手術を行っています。
認定看護師は、手術を安全で円滑に進行できるよう、手術チームの中でリーダーシップを発揮することが期待されます。
また、手術スタッフは、子どもが安心して手術に臨めるように、手術前に手術衣を着て子どもを訪問し、酸素マスクやぬいぐるみなどを使って、遊びながら手術のイメージができるような取り組みも始めています。
薬剤スタッフ
薬剤師は、常に薬学の視点から患者と向かい合い、他のスタッフとともに最適な医療を提供するよう努めています。
チーム医療の中で、薬剤師は、(1)医薬品情報を収集・評価し、的確な情報をスタッフや患者に提供する、(2)入院時の持参薬やアレルギー歴などを確認し、患者情報をスタッフに提供する、(3)薬剤の選択や投与方法なども含めて医師の処方設計を支援するなど、医療の質の向上と安全確保を担っています。
リハビリスタッフ
リハビリテーションセンターでは、リハビリの技師が、さまざまな分野でチームの一員として業務に携わっています。
特に糖尿病センターでは、リハビリの技師を含め多職種のスタッフが連携し、合併症を未然に防ぐチーム医療を実践しています。
また、栄養管理委員会、緩和ケアチームなどにも参加し、よりよい医療を提供しています。
栄養スタッフ
現在の疾病治療には栄養管理が不可欠です。
中央病院では、管理栄養士による食事相談・栄養指導、入院時の治療食の提供を行うとともに、管理栄養士がチーム医療に参加し、患者一人ひとりの病状に合わせた栄養管理を行っています。
外来患者の食事相談・栄養指導は、糖尿病療養指導士の資格取得者を含む管理栄養士が個人ごとに行い、多くの患者の病状改善に役立てられています。

このページのトップへ戻る

委員を募集します 中央病院改革プラン評価委員会

市は、「西宮市立中央病院改革プラン評価委員会」の委員のうち1人を公募します。
同委員会は、「西宮市立中央病院改革プラン」の進ちょく状況や取り組みに対して、年1回以上の点検・評価を行い、意見や提言を行います。
【対象】
平成24年4月2日現在、20歳以上の市内在住・在勤・在学者

※本市の職員・市議会議員は除く

【任期】
委嘱の日から3年間
【応募方法】
所定の申込書に「中央病院に対する意見・提案・考え方等」をテーマにした小論文(800字~1200字程度)を添えて、郵送かEメールで10月19日(消印有効)までに市立中央病院経営企画課(〒663―8014林田町8―24同病院3階(電話番号)0798・64・1515(Eメール)メール投稿フォーム)へ。持参も可(土・日曜、祝日を除く午前8時半~午後5時)。
所定の申込書は同課で配布するほか、市のホームページ(くらしの情報→消防・救急医療・病院→中央病院)からダウンロード可

※書類選考あり。必要に応じて面接を実施

このページのトップへ戻る