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平成23年1月1日 第1357号

甲子園のあるまち 宮っ子の誇り

阪神甲子園球場
本市は全国に誇れる「阪神甲子園球場」があるまちです。
昨春は球場がリニューアルされ、甲子園歴史館がオープンしました。
また、夏の全国高校野球選手権大会で地元の報徳学園が大活躍するなど、甲子園の話題が多い年でした。
今号では甲子園をテーマに、昨年甲子園をわかせた興南高校の島袋選手と地元報徳学園の永田監督からのメッセージとともに、甲子園と市民の皆さんとのかかわりや、まちなみ整備など本市の取り組みについて紹介します。
多くの人から愛される「甲子園球場」 魅力あふれるまちなみへ
河野市長写真
西宮市長 河野昌弘

高校球児の憧れの舞台であり、阪神タイガースのホームグラウンドである甲子園球場は、年間で約400万人もの来場者が訪れ、わがまちを代表する施設です。

同球場は、市立小・中学校の各連合体育大会も開催され、西宮の子どもたちの教育とも深いかかわりをもっています。

本市では、多くの人から愛される同球場の歴史や伝統を守り、訪れる人が楽しめるように周辺のまちなみ整備などを行っています。また、その資金として「ふるさと西宮・甲子園寄付金」を創設し広く募集しています。

今後は、阪神甲子園駅利用者の安全確保などのために、阪神電鉄、兵庫県とともに、ホームの拡幅やエレベーターの設置など駅のバリアフリー化に取り組んでいく予定です。

これからも甲子園のあるまちとして、より一層魅力にあふれ、親しむことができるまちづくりに取り組んでまいります。

子どもたちの健やかな育ちに

甲子園の芝生が学校に
西宮東高校のグラウンド 鳴尾北小学校の校庭
西宮東高校のグラウンド(左)や鳴尾北小学校の校庭(右)などに甲子園球場の芝生が設置されました
球場のリニューアル工事に伴い、撤去された芝生(約3000平方メートル分)が平成21年12月に甲子園球場から本市へ無償で寄贈されました。
本市の緑化を進めるとともに、市内の子どもたちが甲子園の芝生に親しむことができるように公園や学校園などに設置され活用されています。
甲子園が晴れ舞台~小・中学校連合体育大会
小・中学校連合体育大会
球場のリニューアル工事に伴い、平成19年度より3年間休止していた小・中学校連合体育大会が、4年ぶりに開催されました。
小学校連合体育大会では、小学6年生と西宮養護学校小学部の全児童が、地区別の徒手・組立体操や各校選手によるリレーを、元気いっぱいに披露しました。
このほかPTAによる創作ダンスも行われました。
中学校連合体育大会では、市内20の中学校と西宮養護学校中学部の全生徒が、ダンスや徒手・組立体操、学校対抗リレーなどを球場いっぱいに披露しました。
甲子園でのこの経験は宮っ子たちの大切な思い出の1ページになっています。

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いつの日も球児の夢舞台

厳しい練習が育てた「精神力」の強さ
永田監督写真
報徳学園硬式野球部
監督 永田 裕治
わが報徳学園は昨年夏の全国高校野球選手権大会準決勝で、優勝した興南高校に敗れたものの、1回戦から4勝を挙げ、校歌を歌うことができました。
一昨年秋の県大会では3回戦で敗退したのですが、スター選手の1人もいないチームがなぜここまで変貌したのでしょうか。
今、振り返ってみると、部員127人を一つにまとめたチームの「和」づくり、そして練習の賜物(たまもの)ではなかったかと思います。
苦しい練習で培った精神力により、ここ一番での強さを発揮できたものと確信しています。私どものチームは礼儀から始まり、礼儀に終わるチームです。授業中、学園生活の中でも気を抜かず、部員全員で注意しあえる環境をつくり、学園の校風である「積小為大」を実践できた結果であったと考えます。
昨年のチームが見せた「気持ち」「気迫」の大切さを、また一つの伝統に加え、長らく遠ざかっている深紅の大優勝旗を、西宮の皆さんとともに奪還できるように、精一杯努力してまいります。
春・夏連覇の快挙~優勝投手・島袋選手に聞きました
高校野球
写真提供:朝日新聞社
島袋選手写真
興南高校野球部
島袋 洋奨

Q. 甲子園のマウンドはどうでしたか?

A. 甲子園のマウンドは、とても気持ちよく投げることができました。どのマウンドよりも投げやすかったです。また、あの大観衆の中で投げることができて優勝を2回もすることができて、幸せでした。

Q. 報徳学園戦での思い出は

A. 序盤に5点を取られ、焦ったことがありましたが、みんなが打ってくれました。さすがに5点以上は取られないと逆に開き直って投げました。また、ストレートを打たれた選手には、次はストレートで抑えたいと思っていました。

Q. 春・夏連覇を達成した甲子園から学んだことは何ですか

A. 最初は甲子園が憧れの場所でした。次に勝つことが難しい場所となり、そして最高の場所になりました。甲子園では野球の難しさを学び、高校野球の楽しさを知ることができました。

Q. 将来の目標や夢を教えてください

A. 私の夢はプロ野球選手になることです。夢に近づくために大学に進学して立派な人間になってから挑戦したいと思います。また、プロ野球選手になれなくても、野球にはかかわっていきたいと思っています。

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甲子園のあるまちをPR

甲子園歴史館 球児たちの激闘を数々の展示で
甲子園歴史館
伝統ある甲子園球場の長い歴史を、数々の貴重な資料で振り返ることができます。
記念品贈呈と人文字
記念品贈呈
春の選抜高校野球大会、夏の全国高校野球選手権大会の開会式リハーサルで、選手たちへの歓迎の意を表するとともに、大会での活躍を祈念し、毎年、本市より選手達に記念品としてフォトフレームを贈呈しています。

人文字
また、夏の全国高校野球選手権大会の開会式では甲子園のあるまち西宮を全国にPRするため、「西宮をPRする会」のメンバーが、人文字を行っています。
「西宮市へ」、「甲子園へ」などの人文字がボランティアの皆さんの力で、ライトスタンドに現れます。
甲子園スイーツ
甲子園スイーツ
写真提供:西宮流(スタイル)
西宮は多くの工房型の洋菓子店、和菓子店があるスイーツのまちです。
甲子園周辺のお店では球場にちなんだ甲子園スイーツも各種作られ、訪れた人たちへのお土産として、喜ばれています。

球場周辺のまちづくり
沿道に新しい植樹帯
植樹帯イメージ
阪神甲子園駅から大型商業施設「ららぽーと甲子園」に向かう歩道の途中に新しい植樹帯を整備します。
既存樹木を市のオリジナル桜に入れ替え、花壇を四季の草花で彩ります。また、歩行者の安全性を高めるためにデザインブロックや照明灯を設置します。
ふるさと西宮・甲子園寄付金 まちづくりに活用します
西宮市は、ふるさと納税の取り組みの一環として平成20年7月、「ふるさと西宮・甲子園寄付金」を創設しました。
この寄付金は、甲子園のあるまちとして盛りあげていこうと球場の歴史と伝統を守り、周辺のまちなみ整備などに活用するものです。皆さんもぜひご参加ください。
阪神甲子園駅の改築 エレベーターの設置などバリアフリー化
球場の玄関口である阪神甲子園駅の利用者の安全や利便性を確保するために、平成23年度から阪神電鉄、兵庫県とともに、ホームの拡幅やエレベーターの設置などのバリアフリー化、また白球をイメージした屋根の整備などの駅の改築に取り組んでいく予定です。

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