西宮津門の見どころ
17 昌林寺(しょうりんじ)
昌林寺
 昌林(しょうりん)寺は浄土宗の寺院で、寺伝には多田(ただ)(源)満仲(みなもとのみつなか)の子、源賢僧都(そうず)が開いたと伝えています。
 満仲は、中山寺に預けた我が子の美丈丸(びしょうまる)(源賢の幼名)が少しも修行に励まないことに激怒し、家臣の藤原仲光にその首を取るように命じました。父の悩みを察した仲光の子の幸寿丸(こうじゅまる)が自分を身代わりにと申し出ました。仲光は泣く泣く我が子の首をはね、満仲に差し出しました。それを知った美丈丸は幸寿丸の忠節を深く感じ、心を入れ替えて修行に励み、やがて比叡山に入って高僧となり幸寿丸の菩提(ぼだい)を弔(とむら)うためにこの寺を建立したといいます。
 しかし、これには「今昔物語」中に異伝があり、父満仲の殺生三昧(ざんまい)を悲しんだ源賢が比叡山の高僧を招き父を改心させ、閉じ込めていた生類(しょうるい)を野に放ち、父自らも出家させたというものです。いずれにしても、この寺院の創建は猪名川の上流に住んだ多田一族の手になるものといわれています。
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