2009年 西宮写真ニュース
上ケ原中学校に手づくり「門松」が登場


市立上ケ原中学校の正面玄関に、職員が手作りした門松がお目見えしました。
同校では、阪神・淡路大震災によって校舎を失い、生徒たちは、平成9年2月に新校舎が完成するまで運動場全面に建てられた仮設教室で学校生活を送りました。その当時の「震災で得た教訓を大切にして、夢や希望のある生活を送ろう」という生徒たちの思いを引継ぎ「上ケ原の生徒や教職員、さらに上ケ原中学校に関係あるすべての人々のさらなる幸福を願って」との思いを込めて、平成10年から毎年、この時期に門松を飾っています。
門松は、太い竹を市北部まで切り出しに出かけ、土台には、地元の酒造会社から譲り受けた酒樽を再利用するなど、用務員を中心に作業が進み、約一週間かけて立派な門松が完成しました。
今年の門松は、むしろのはかまをはかせ、松竹梅を並べるなど趣向がこらされており、来年の1月中旬ごろまで、正面玄関で毎朝登校してくる生徒たちを迎えてくれます。
休み時間に門松を見にきた3年の男子生徒は「門松を見るとまた新しい年を迎えるんだと、気持ちが引き締まります。震災のときのことは、小さかったので全く覚えていませんが、家の人などから当時の大変さは聞きました。この門松は震災を語り継ぐ上ケ原中の伝統として、今後もぜひ続けてほしいです」と笑顔で話していました。
同校校長は「現在の3年生は、地震の時に既に生まれていた子と、地震後に生まれた子とが両方いる唯一の年代で、来年度からは中学生もすべて震災後世代となります。この門松は震災により建て替えとなった校舎と共に、上ヶ原中の震災体験を語り継ぐ象徴のひとつです。生徒たちには季節や伝統を感じながら心豊かに育ってほしい」と話していました。










