2009年 西宮写真ニュース
“タカくんの陶板展示式”&“いのちのコンサート”開催


7月17日、西宮市大学交流センターで「タカくんの陶板展示式&いのちのコンサート」が開催されました。
この「タカくんの陶板」は、14年前の阪神・淡路大震災で亡くなった西宮市在住だった神戸大学の大学生、加藤貴光さんが大学に入る直前に、ノートにつづった母・加藤りつこさんへの「親愛なる母上様」という感謝の手紙を貴光さんの顔写真とともに陶板に焼き込んだもの。
この陶板のことを知った西宮市職員が「西宮市に展示しませんか」と持ちかけたところ「息子が夢を追いかけた地で展示されるなら」と、承諾を得ました。展示場所については西宮市立中央図書館や兵庫県立芸術文化センターなど多数候補がありましたが、震災後の再開発事業で見事に復興し、西宮市の震災復興の象徴ともいえる西宮北口にある大学交流センターに展示されることが決定しました。陶板は同センター共用ロビーに「震災を越えて」という永遠のメッセージとして常設展示され、永久保管されます。
午後4時、大学交流センターで、「タカくんの陶板展示式」が開催され、加藤りつこさんから安富副市長に額に納められた“タカくんの陶板”が贈呈され、安富副市長から加藤りつこさんに感謝状が手渡されました。その後、加藤さん、安富副市長の2人の手で共用ロビーの柱に陶板が掛けられました。
また、展示式の後には「いのちのコンサート」が行われ、加藤貴光さんが母へあてた手紙をインターネットで偶然知った音楽家の奥野勝利さんが、この手紙の文を曲に仕上げた「親愛なる母上様」をピアノ演奏とともに歌いあげました。
加藤りつこさんは「14年前の阪神・淡路大震災では私の息子と多くの方々が亡くなりました。人々から震災の記憶が失われて、亡くなった方々に“二度目の死”が訪れることはあってはならないと思います。それを防ぐ手立てとしてこの陶板が役に立つのであれば、これほど嬉しいことはありません」と話していました。










