まちの安心・安全を守る
消防署の仕事

写真:浜脇小学校5年・村元さくら、鳴尾北小学校5年・平尾爽真、小松小学校5年・黒木和奏

こども広報員が体験取材!

西宮消防署と消防局に行き、日頃どんな仕事や訓練をしているのか取材してきました。

解説 Q&Aで知る 西宮の消防

Q.市内に消防署は何カ所あるの?消防士は何人いるの?
写真:こども広報員
8つの消防署と消防署を取りまとめる消防局があります。全体でだいたい400人の消防士が働いているよ。
救急車に乗っている救急隊の人も全員消防士なんだよ
(山口分署・北消防署・甲東分署・北夙川分署・瓦木消防署・西宮消防署(消防局は西宮消防署のすぐ近くにあります)・浜分署・鳴尾消防署)
画像:消防署地図(山口分署・北消防署・甲東分署・北夙川分署・瓦木消防署・西宮消防署・浜分署・鳴尾消防署)「消防局は西宮消防署のすぐ近くにあります」
Q.火災や救急搬送って1日に何回くらいあるの?
写真:こども広報員
火災は昨年の1年間で110件発生しました。なので3日に1回くらい発生しています。
救急搬送は2万2373回出動したので、1日当たりだと約60回出動しています。
消防士は朝9時~翌朝9時の24時間勤務をしています。夜の仮眠時間も緊急出動に備えて制服を着たまま寝るんだって
Q.消防署の人はどんな仕事をしているの?
写真:こども広報員
大きく分けると「3つの現場の仕事」と「予防」の仕事があるよ。このほかに、国内で大きな災害が発生したときには、現地へ派遣されることもあるよ。
現場の仕事
(1)消火する
火災現場で火を消します
(2)救助する
火災現場や交通事故現場などで救助活動をします
(3)病院へ運ぶ
急病人やけが人を応急処置をしながら病院へ運びます
予防の仕事
火災が起こらないように学校や、病院、映画館など人がたくさん集まる場所の消火設備の検査・避難経路の確認などをします
写真:横山消防士
火災を未然に防ぐ予防の仕事は、地味だけど、
市民の皆さんを守るために一番大切な仕事です!

指令課見学 命を救う119番最前線

市内全域からの通報を6台の通信指令装置で受信
写真:1日平均100件の通報が入ります
市内の119番通報は全て消防局にある指令課につながります。通報を受けると、各消防署に指令を出し、消防車や救急車が緊急出動します。
普段は6台の通信指令装置で通報を受けていますが、地震などが発生した場合は最大18台態勢に増やすことができます。
119番通報は質問に答えるだけで簡単!
写真:救急です!人が倒れています!
人が倒れているのを発見したという想定で、119番通報の練習をしました。伝えないといけないことは、ひとつひとつ質問してくれるので意外と簡単でした。
人が倒れたり、火事が起こったりしたら、ドキドキして何も話せなくなりそうだけど、質問に答えるだけだと分かったので、これからはしっかり通報できそうです。
聞かれた質問〜あわてず、落ち着いて答えよう★
(1)救急ですか?火事ですか?
(2)どうしました?
(3)場所はどこ?
(4)倒れているのは男性?女性?
(5)何歳くらいの人?
(6)意識はある?血は出てる?
衝撃!3 分の1は正しくない119番通報?!
写真:こども広報員「そんなにあるの?」
指令課に入る119番通報のうち、3本に1本は正しくない通報です。
写真:こども広報員「ダメ!」
【正しくない通報の例】
  • いたずら電話
  • 病院の場所を尋ねる電話
  • エアコンの止め方が分からないなど
また、明らかな軽症の場合でも救急車を呼ぶ人がいるそうです。
不要・不急の119番通報のために救急車・消防車の到着が遅れると、本当に助けが必要な人の命に関わります。119番は正しく使いましょう!
健康医療相談 ハローにしのみや
電話番号はお問合わせを
写真:こども広報員「語呂合わせで覚えやすい番号だね!」
語呂合わせで覚えやすい番号だね!
「応急処置の仕方が分からない」、「休日に開いている病院はどこ」などの問合せはこちらへ。
  • 24時間年中無休・通話料無料
  • 看護師・医師などの専門スタッフが応対

こんなときは、迷わず「119番」へ

  • 意識がないまたはもうろうとしている
  • けいれん・ひきつけが治まらない
  • 呼吸や脈が不規則または停止している
  • 激しい頭痛・胸痛・腹痛がある
  • 多量の出血がある
  • 明らかに重症と思われる場合

必見!私が助ける! 救急講習

心肺停止3分後に始まる脳死・・・救急車平均到着時間は約8分後!
写真:胸骨圧迫をするこども広報員
目の前で人が倒倒れて心臓や呼吸が止まった時、何もせずに救急車が来るまで待つと、その人が助かる確率は大きく下がります。
近くにいる人が「心肺蘇生法(胸骨圧迫・人工呼吸)」や、心臓に電気ショックを与える「AED」で救命することがが大切です。
写真:人工呼吸をするこども広報員
救急救命士が直接指導 講習に参加しよう!
写真:こども広報員
心肺蘇生法のやり方が分からない人やAEDの使い方を詳しく知りたい人は、毎月開催されている講習を受けてね!
救命入門コース(1時間半)
→心肺蘇生法とAEDの使い方
普通救命講習(3時間)
→救命入門コース+日常応急手当
≪講習の申込方法≫
本紙「にしナビ」コーナーの「講座・講演会」欄か市のホームページ(くらしの情報→西宮市消防局)で確認を

実は簡単!AED

写真:後藤救命士
【使い方】
(1)電源を入れる
(2)音声指示の言うことに従う
以上!

電気ショックが必要かどうかも
AEDが判断してくれますよ!
写真:AED

報告 熊本地震災害派遣

写真:小宮消防士長
西宮市が阪神・淡路大震災で被災した時、全国各地の消防が救助に駆けつけてくれたように、
4月の熊本地震の時には西宮の消防も現地へ救助に向かいました。
実際に派遣された小宮消防士長の話を聞きました。
4月に発生した熊本地震ではたくさんの方が亡くなり、大きな被害が出ました。西宮市からは計39人の消防士が現地に災害派遣されました。 私たちは、南阿蘇村の土砂災害現場で行方不明になっている方の捜索などをしました。捜索現場ではショベルカーなどが使えないため、自衛隊と一緒に大量の土砂を9 時間以上人力で掘り返しました。 日本は自然災害の多い国です。熊本派遣を経験して、大地震の時などには市民の皆さんだけでなく、全国の人を救助するのが自分の使命である事を改めて認識しました。そして今まで以上に心身ともに日々鍛錬(たんれん)し、また知識を広げて、皆さんの安心・安全を守りたいと思いました。
写真:夜を徹して行われた南阿蘇村での救助活動 写真:2度の震度7に襲われた益城町での巡視活動

体力勝負 訓練体験レポート

普段消防署で行っている訓練の一部を体験しました。
消防士の皆さんは、訓練のおかげで現場に出たとき怖いと思うことはないそうです。毎日の地道な努力が自信になっています。
放水
写真:放水
ホースは重たいし、水の勢いも強いのでしっかり立っていないとよろけてしまいます。民家火災では4時間くらい放水し続けることもあるんだって!
ロープ渡過
写真:ロープ渡過
消防士さん達はすごい速さで軽々と渡っていたけど、腕がだるくなって渡りきるのは本当に辛かった。ロープを渡って川の中洲に取り残された人を助けることもあるんだよ!
はしご車
写真:はしご車
上は風がビュンビュン吹き抜けて気持ち良かったけど、ちょっと揺れました。このはしご車でビル16階くらいまで助けに行けるんだって!

取材を終えて

取材中、何度も緊急出動の要請が入りました。
消防署の館内放送が流れるとあっという間にサイレン音とともに隊員が出動していく様子は、ヒーローそのものでした。
私たちも具合の悪そうな人がいたら声をかけてあげたり、火事や事故を見かけたら119番通報するなど、出来る範囲で困っている人を助けられるヒーローを目指そうと思いました。

もっと消防について知りたい人は、下の番号に問い合わせてください。
【問合せ】消防局企画課(0798・26・0119)

このページのトップへ戻る