ふるさとで感じる力強さと未来 俳優 鈴木 亮平

写真:鈴木 亮平さん (俳優)

新年明けましておめでとうございます。

はじめまして。鈴木亮平と申します。俳優をやっています。上京して早14年、昨年はNHK『花子とアン』や映画『TOKYO TRIBE』などに出演させていただき、ありがたいことに最近ようやく道ばたなどでも「鈴木さん」と声をかけていただけるようになってきました。

西宮は18才まで育ったふるさと。幼少期・青春時代がまるごと詰まった唯一無二の街です。家族と登った甲山、酒蔵通りの今津中学、「ビールいかがっすかぁ!」と汗を流した甲子園球場、福男を目指して走ったえべっさん、恋人と眺めた西宮大橋からの夜景…そんな僕にとって、地元が舞台の映画『阪急電車』に出演できたことも、嬉しい出来事でした。大阪と神戸という大都市に挟まれながらも海と山が近く、閑静な住宅街も佇むこんなに住みやすい街は他にはないだろうと、今あらためて感じています。

そして、震災。当時僕は小学校の六年生でした。大きな悲劇ではありましたが、全国から救援物資をいただいたり、友達の家が地下水の水道を解放してくれたりと、人の温かさに触れた出来事でもありました。その中で三人の子供を守り、この経験を忘れるなと育ててくれた両親には今も感謝し尊敬しています。あの時の経験を踏まえ、東日本大震災をテーマにした舞台『HIKOBAE』に出演しアメリカツアーを行うなど、自分なりに俳優としても震災と向き合ってきたつもりです。

あれから今年でちょうど20年。最近は、帰省するたびに西宮の発展の目覚ましさに驚きます。何かのアンケートで「関西で住みたい市ナンバーワン」に選ばれたとも聞きました。震災からここまで立ち直った街並みを見るたび、西宮出身であることを誇りに思います。

中でも、阪急西宮ガーデンズの賑わいは「僕がいたころにもこんな場所があればなぁ」と羨ましく思います。特に映画館。当時は映画と言えば神戸か大阪まで観に行くしかなく、高校生の僕にはちょっとした小旅行でした。舞台芸術の面でも兵庫県立芸術文化センターができました。僕は残念ながらまだここの舞台に立ったことはないのですが、次回演劇に出演する際にはこの地で公演を行うことが今の夢の一つでもあります。西宮はこれからも、商業的にはもちろん、文化的にも関西の拠点として、ますます発展していってほしいと期待しています。

今年のお正月は、そんなふるさと西宮で久々にのんびり過ごせそうです。2015年が、愛する西宮の皆さんにとって、素敵な一年になりますように。あらためて、新春のお慶びを申し上げます。

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