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2013年1月25日 第1404号

水道特集
災害に強い水道へ 安定して水を供給するために

水道局は、阪神・淡路大震災の教訓を踏まえ、水道管の耐震化など災害対策の取り組みを進めています。
ここでは、地震発生時など非常時でも水道水を供給できるよう、避難所などに設置している緊急貯水槽を紹介します。
また、水道水とミネラルウォーターの違いなども紹介します。

緊急貯水槽で水を確保 地震時の応急給水

写真:緊急貯水槽の操作体験をする児童
小学校で緊急貯水槽の操作体験をする児童たち
地震などの災害時に備えて、避難所となる学校など市内13カ所に耐震性の緊急貯水槽を設置しています。
緊急貯水槽は配水管の途中に設置され、平常時には配水管の一部として水が流れていますが、地震発生時などには水圧の低下を感知して自動的に遮断弁が作動し、水道水を確保する仕組みになっています。
応急給水は、緊急貯水槽の給水口からポンプと仮設の水道をホースで接続し、確保した水をポンプでくみ上げて行います。
今年度は上ケ原南・春風・南甲子園小学校で、学校の先生や生徒、自治会の皆さんに緊急貯水槽の操作を体験してもらいました。
また、水道局では、災害時に緊急貯水槽による応急給水をスムーズに行うため、職員に対して定期的に操作方法の研修を実施しています。
このように、災害時の応急給水を確実に実施できるよう取り組むとともに、水道管の耐震化なども進め、災害時にも安定的に水を供給できるよう努めています。
問合せは水道局工事課(0798・32・2221)へ。
イメージ:遮断弁作動
緊急貯水槽(13カ所)
設置場所容量
(立方メートル)
津門中央防災公園
200
西宮東高等学校
100
今津中学校
100
高木公園
100
森具公園
60
夙川小学校
60
上ケ原南小学校
60
甲陵中学校
60
春風小学校
60
南甲子園小学校
60
浜脇小学校
60
両度公園
52
山口センター
100

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給水管や蛇口など 適切な維持・管理を

図:給水装置等の管理区分
道路に埋設している配水管の分岐部から、各家庭に引き込まれた給水管や直接取り付けられた蛇口などの器具までを給水装置(受水槽方式の場合、受水槽以降は給水設備)と言います。
給水装置や給水設備は、水道局が取り付けたメーター以外は全て皆さんの財産ですので、漏水や故障等による修繕も含め、その管理は皆さんに行ってもらうことになります。日頃から適切な維持管理を心掛けてください。
問合せは水道局工事課へ。
水道局電話受付センター
水道の使用開始・中止の申込、漏水修繕などの問合せ
0798・32・2201
0797・61・1703
078・904・2481
受付:午前8時45分~午後8時
(土・日曜、祝日は5時半まで)

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比べてみよう 水道水とミネラルウォーター

皆さんは水道水とミネラルウォーターの違いを知っていますか。
両者の違いをQ&A方式で紹介します。
問合せは水道局経営管理課(0798・32・2207)へ。
Q:水道水をそのまま飲んでも大丈夫ですか?
A:ミネラルウォーターには食品衛生法に基づく18項目の製造基準が定められています。
一方、水道水は水道法に基づく50項目の水質基準を満たしていなければなりません。
西宮市では、その他にも農薬類(102項目)や独自に設定した項目など、最大187項目について検査を行っています。
また、水道水の基準値は、一生涯飲み続けても健康に影響が出ないように設定されており、同じ項目でミネラルウォーターと比較しても、基準値は水道水の方が厳しいものが多くなっていますので、安心して利用してください。
水道水とミネラルウォーターの比較
 水道水ミネラルウォーター
水質検査項目数
50項目
(水質基準)
18項目
(製造基準)
根拠となる法律
水道法
食品衛生法
価格(2リットルあたり)
約0.33円
約120円
Q:ミネラルウォーターのほうがおいしいですよね?
A:水の味は、含まれる成分や水温などのバランスによって決まりますが、おいしさの感じ方には個人差があります。
飲む人の好みや健康状態によっても味の感じ方が変わり、また、容器や気温・湿度といった気象条件などにも影響されます。
ミネラルウォーターと違い、水道水には安全に飲めるように塩素が入っています。
カルキのにおいが気になる場合は、冷やすことでにおいを感じにくくなります。
また、レモン汁を数滴入れたり煮沸したりすると、においは消えます。
ただし、塩素の消毒効果もなくなるため、早めに使ってください。
Q:値段にどれぐらい差がありますか?
A:水道料金の水道水1立方メートル(1000リットル)あたりの平均単価は、平成23年度で166・67円です。
2リットル入りのミネラルウォーターを1本120円とすると、水道水は同じ120円で2リットルボトルを約360本(720リットル)買えることになります。
また、ミネラルウォーターは、製造から廃棄までの過程で多くの資源やエネルギーが消費されますので、水道水の方が財布にも環境にもやさしいと言えます。

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