その他記事

2012年4月10日 第1386号

にしのみや歴史見聞録 廣田神社(大社町)
日本書紀にも記された格式を誇る神社

このコーナーでは、西宮の歴史スポットを紹介します
写真:広田神社前
※アクセス…阪急・阪神バス
「広田神社前」バス停下車すぐ

「日本書紀」にもその由緒を記される廣田神社。
県下有数の歴史と格式を誇る神社です。
日本書紀によれば、神社の由来は、その昔、神功皇后が新羅に遠征した帰途、海上で船が進まなくなったため占ったところ、天照大神より「わが荒魂を広田国に居らしめよ」とのお告げがあったので、これを受けて祭ったのが始まりとされています。

古くは朝廷・貴族の崇敬を受け、社殿の前で貴族の遊びである歌合せがたびたび行われました。
中でも承安2年(1172年)に催された歌合せは有名で、当代の貴族58人が集まり1人3句の歌が詠まれました。
その自筆本は国宝になっており、郷土資料館ではその複製を収蔵しています。

室町時代からは、6月に五穀豊穣を祈願する「お田植え神事」が行われ、長い歴史の中で幾度か中断しましたが、現在も変わらず行われています。
白い着物に赤いたすき、菅笠の女性が苗を植える風景が梅雨時の風物詩となっています。

また、境内などには、約2万株のコバノミツバツツジが群落を形成しています。
県の天然記念物に指定されており、3月下旬から4月にかけて一斉に開花し、4月下旬まで見頃が続きます。

このページのトップへ戻る