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2012年3月10日 第1384号

平成24年度行政方針を河野市長が表明 活力と魅力あふれるまち

河野市長
河野市長は、3月定例市議会初日に、平成24年度の市政運営の基本的な考え方と主要な事業や予算案などをまとめた行政方針を表明しました。
防災・減災対策、中央病院問題、アサヒビール西宮工場跡地とその周辺におけるまちづくり、保育所の待機児童対策、公共施設の耐震化や老朽化対策など、山積する課題を着実に克服しながら、活力と魅力あふれる「明るく元気なまち・西宮」の実現を目指します。

東日本大震災からの教訓を踏まえ、想定外の事態にも対処できるよう、地域防災計画を見直すとともに、津波対策として、学校校舎を緊急避難施設として利用できるよう施設を改善するほか、津波避難施設や地点標高を表示する標識を設置します。
また、本市の防災拠点となる防災センターの整備に向けた取り組みを始めるなど、災害・事故などの危機に強いまちづくりを進めます。
子どもたちが健やかに成長できるよう、平成25年4月の保育所待機児童数ゼロを目指し、民間保育所を整備するほか、現行の面積基準を守りつつ、受け入れ枠の拡大を図るなど、さまざまな取り組みを行います。多様化する障害児の支援ニーズに対応するため、「児童発達支援センター」の整備にも着手します。
また、学校施設については、早期の耐震化を進めるとともに、空調設備の整備にも着手するなど、教育環境の改善に取り組みます。
誰もが住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、山口センター内に高齢者の総合相談窓口である地域包括支援センターを開設するとともに、障害者就労生活支援センターの職員を増員し、就労相談と就労後の定着支援の強化を図るなど、高齢者や障害のある人の福祉施策を拡充します。
中央病院では、給与費比率の適正化に向け関係団体と協議を始めましたが、今後、経営形態を地方公営企業法の全部適用に移行する準備を進めるほか、アサヒビール西宮工場跡地への移転に向け基本計画を策定します。
集客によるまちのにぎわいづくりと商業の活性化を図るため、西宮の多様な魅力を堪能できる体験型博覧会「西宮・まちを旅する博覧会」を本開催します。
なお、本市を取り巻く課題に的確に対応していくためには、安定した行政経営と財政基盤の確立が重要です。西宮版事業仕分け「ザ・チェック!西宮」を前年度の検証を踏まえ引き続き実施するとともに、社会経済情勢の変化や新たな行政課題に対応するため、「第4次西宮市総合計画」の中間見直しに取り組みます。また、政策形成機能の強化などに向けた組織改正、地域主権改革に伴う権限移譲への対応などを図っていきます。

教育委員会行政方針 夢はぐくむ教育のまち

井ノ元教育委員長
井ノ元教育委員長
井ノ元教育委員長は、「夢はぐくむ教育のまち西宮」を掲げた教育委員会行政方針を表明しました。要旨は次のとおりです。
教育の推進にあたっては、多様な文化や個性、権利を尊重し、共に生き、支え合う協働という視点をもった社会の構築に向け、力を注いでいきます。
社会教育では図書館の運営方法を見直し、北口図書館の開館時刻を午前9時に繰り上げるほか、高齢者など来館困難な利用者へのサービス向上などに努めます。
子どもたちの笑顔輝く西宮の実現のため、学校、家庭および地域の緊密な連携のもと、総がかりで子ども一人ひとりを、個性や特性を生かしながら育み、調和のとれた人間形成が図れるよう、「生きる力」の醸成に一層努めます。
学校教育の充実では、一人ひとりの児童・生徒に「確かな学力」の定着を図るため、市独自の学力調査を基に学校ごとの課題を明確にし、指導方法の工夫・改善を図ります。さらに、学校が自律的に活用できる「学びの指導員」を新たに配置し、各学校の特色ある教育活動を支援します。

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