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2012年1月1日 第1380号

西宮のほんまもん体験
魅力がギュッと詰まってます

わがまち西宮は、スイーツやお酒、山・川・海の豊かな自然、古くから受け継がれている伝統や文化などさまざまな魅力がたくさん詰まったまちです。
今回は、こうした西宮の魅力と、実際に体験できるイベント等を、「食」、「自然」、「伝統・文化」の3つの分野に分けて紹介します。 ぜひ、まちの魅力を体感してください。

市長からのメッセージ “多彩な魅力”でおもてなし

写真:河野昌弘市長とみやたん
河野昌弘市長と西宮まちたび博の
キャラクター・みやたん

明けましておめでとうございます。市民の皆さまには、希望に満ちた新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。

さて、本市への観光訪問者数は年間約1200万人で、兵庫県下では神戸市に次いで2番目となっています。そのうち約5割は全国に名高い西宮神社や阪神甲子園球場へ訪れていますが、西宮には、夙川や甲山などの美しい自然、地場産業の日本酒、名塩紙や人形劇などの伝統・文化など多彩な魅力があふれています。

近年、観光に対する価値観が多様化し、その地ならではの体験やもてなし、癒しなどを求める「体験型観光」の志向が高まっています。このような状況の中、本市ではこの多彩な魅力を体感できるような観光施策を重点的に実施し、来訪者の周遊性を高めることでまちのにぎわいづくりにつなげています。市民の皆さまにも体感することで、まだまだ知らない西宮の魅力を再発見していただき、郷土愛を深めていただきたいと思います。

本年秋には、いよいよ「西宮・まちを旅する博覧会」を本格的に開催します。今後も市内外に西宮の魅力を発信し、誰もが訪れたい魅力あふれるまちづくりに取り組んでまいります。

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味わう

写真:親子で本気パティシエ体験
酒、スイーツ、レストラン、カフェなど酒造業や食産業が盛んな西宮。
毎年秋頃に、酒ぐらルネサンスと食フェアや和菓子まつり、洋菓子園遊会を開催しています。
今回は、スイーツを取り上げ、同園遊会を主催する西宮ブランド・インキュベーション事業実行委員・津曲泰弘さんにお話を伺いました。
人の心を幸せにする洋菓子
Q:「ケーキ工房のあるまち西宮」の魅力を教えてください。
写真:津曲泰弘さん
西宮ブランド・インキュ
ベーション事業実行委員
津曲泰弘さん
A:西宮には、地域に密着した工房型の洋菓子店が数多くあります。
「ケーキ工房のあるまち西宮」をアピールするため、平成12年から「洋菓子園遊会」を開催しています。
最近、バイキング式からコース式に変えたことで、普段では味わえない趣向を凝らしたお菓子を提供する事が可能になりました。
お客様に満足してもらいたい気持ちから、パティシエたちがお互いのお店の枠を超えてプライドをかけ、たくさんの議論が繰り返されました。
その結果、お客様からかなりの好評をいただき、感動の園遊会になりました。
こんな熱い気持ちで、毎日お菓子に情熱を傾けている西宮のパティシエに今後も注目していただきたいです。
Q:洋菓子を通じて伝えたいことなどはありますか?
A:洋菓子といえば、まず誕生日ケーキ!それにクリスマスケーキ、最近ではハロウィーン、ひな祭りでもケーキは大活躍です。
そしてクッキーなどの焼き菓子はお歳暮、お中元、引出物などでも活躍します。
このように、人生のあらゆる場面で洋菓子が登場します。
私たちパティシエは、お客様の心に小さな幸せを送ることができる、とてもやりがいのある仕事をさせていただいています。
そんな気持ちの込もったお菓子を食べたときに、パティシエの思いを少しでも感じていただければ幸いです。
Q:西宮の菓子職人のこだわりが詰まった個性豊かなスイーツを味わうだけでなく、実際に“作る”体験はできますか?
A:はい、できます。10月から開催される西宮まちたび博のイベントでパティシエとお菓子作りを体験できる予定になっています。
プレイベントで行った〝親子で本気パティシエ体験〟はお子さんも親御さんも大変喜んでもらいました。
先生をした私もとても楽しかったです。
自宅でするお菓子作りも楽しいですが、プロのこだわりを感じていただきながら作るお菓子作りは、またひと味違う体験です 。
それから、プロのこだわりの素材で作れるのも1つの魅力かもしれませんね。

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洋菓子

写真:洋菓子園遊会
西宮の洋菓子店のケーキを味わうことができる洋菓子園遊会。
抽選の倍率は、毎年20倍を超えます。
あなたも一度応募してみてください。

和菓子

写真:和菓子まつり
市内の和菓子店が集まる和菓子まつり。
和菓子の展示や、職人の指導を受けながら和菓子作りの体験ができる教室があります。


写真:酒ぐらルネサンスと食フェア
毎年約10万人の人が訪れにぎわう酒ぐらルネサンスと食フェア。
市内の酒ぐらの新酒を試飲できたり、多くの屋台が並びます。

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知る・触れる

写真:子ども人形劇講座
西宮は、〝人形操り発祥の地〟といわれたり、和ろうそくや名塩紙などが古くから伝わる伝統・文化が息づくまちです。
今回は、人形劇を取り上げ、西宮人形劇グループ連絡会会長・山形隆子さんにお話を伺いました。
豊かな表現力を育てる人形劇
Q:人形劇の魅力は何ですか?
写真:山形隆子さん
西宮人形劇グループ
連絡会会長 山形隆子さん
A:人形劇には不思議な魅力があります。
人形劇を演じる人は演じるための動かす人形をつくり、人形に魂を宿らせ観る人の心を引き込み演じます。
人形を動かし人形劇独自の舞台表現の楽しさ、面白さは演じる者の醍醐味です。
観る人は動かない人形の表情からそれぞれの想像力を持って観ます。
動く人形の魅力は小さな子どもたちにとって何よりも興味深いものです。
子どもたちは人形劇に入り込み、登場人物の一人に成り切ってしまいます。
演じる人と観る人とが人形を媒体として人形劇の世界へと引き込まれるのです。
子どもたちの個性や感性を伸ばし、豊かな表現力を育てる場が人形劇の世界です。
Q:人形劇はどこで見れますか?
A:(1)西宮市では毎年、西宮神社などで「人形劇まつり」を開催しています。
西宮神社や市内の8カ所で人形劇や紙芝居の公演があるほか、西宮市大学交流センターなどでプロやアマチュアの人形劇やワークショップが開催されるなどお楽しみいっぱいの空間です。
今年は6月に開催予定です。
また、「毎月第2土曜日は人形劇を楽しむ日」として、西宮市大学交流センターで人形劇の定期公演を行っています。
(2)西宮中央商店街にある戎座人形芝居館で、毎月第3土曜日は人形劇、第4土曜日は紙芝居を見ることができます。
(3)「市民祭り」や「酒ぐらルネサンスと食フェア」でも楽しい人形劇の上演やワークショップを開催しています。
Q:人形と触れ合ったり、人形劇を演じることはできますか?
A:(1)「人形劇まつり」や「人形劇定期公演」等の会場で、人形と触れ合うことができます。
(2)プロの人形劇団の指導のもと、人形の制作やシナリオ作り、人形劇の上演など演じる楽しみを体験する「子ども人形劇講座」を西宮市大学交流センターなどで開催しています。
(3)人形劇に挑戦したい人や、すでに実施している人の技術向上を図るため、西宮市大学交流センターなどで「大人向けの人形劇講座」を開催しています。

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名塩紙

写真:紙すき体験
名塩紙は、江戸時代から伝わる伝統的な和紙で、兵庫県伝統的工芸品や国の重要無形文化財に指定されています。
名塩の泥入り雁皮紙(がんぴし)は、日に焼けず、しみができたり虫に食われることもないため、長期の保存ができます。
名塩和紙学習館では、紙すき体験ができます。

和ろうそく

写真:製造体験
兵庫県伝統的工芸品に指定されている和ろうそく。
主に寺院の燈明用に使われます。
兵庫県内で唯一製造を行っている松本商店では、職人さんの指導を受けながら、絵付けなどの体験ができます。

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見る・感じる

写真:エコひろば
西宮のシンボルとして親しまれている甲山、日本さくら名所100選に選ばれている夙川公園の桜、阪神間に唯一残された自然の砂浜・干潟・磯がある甲子園浜など、西宮は豊かな自然環境を有しています。
自然フィールドそろう西宮
Q:豊かな自然に恵まれた西宮の魅力や見どころなどを教えてください。
写真:小川哲生さん
甲山自然環境センター長
小川哲生さん
A:阪神間という都市部にありながら、子どもから大人までが身近に触れることができる山・川・海の多様な自然フィールドがそろっている点が魅力だと思います。
大阪湾奥域部で唯一の自然海浜がある甲子園浜、御前浜・香櫨園浜には、イソガニ、ヤドカリなどがたくさん見られます。
4・5月にはシギやチドリなどの渡り鳥も多く飛来し、甲子園浜は環境省の鳥獣特別保護地区にも指定されています。
6月には仁川や夙川、有馬川などでホタルが飛び交い、樹上で産卵する珍しいモリアオガエルなどもいます。
また、西宮市の天然記念物に指定されている甲山湿原には絶滅危惧種に指定される生物が数多く生息しています。
Q:自然体験ができるイベント等はありますか?
A:甲山自然環境センターでは、甲山周辺の自然や生き物を観察する「エコひろば」を年間約20回開催しています。
仁川での川遊びや湿原内の植物観察、野鳥の観察や甲山散策、木の実を使ったエコクラフト作りなどを行います。
また、親子で森林整備や農作業など里山体験が楽しめる「甲山で遊ぼう屋」といった活動もあります。
甲山自然の家やキャンプ場(甲山・社家郷山)では家族やグループ単位で宿泊ができ、ゆったりと自然を満喫することができます。
Q:西宮の豊かな自然を次世代に引き継いでいくために、私たちにできることはどんなことがありますか?
A:西宮市では、「ちきゅうとなかよしカード」(未就学児童)、「EWCエコカード」(小学生)、「持続可能な地域づくり市民活動カード」(中学生以上の市民)を活用して各世代の市民が日常的に環境問題や地域活動に取り組める仕組みが整っています。
このような仕組みを利用して、家族や学校園、地域で身近な自然と触れ合う機会を設けていただくとともに、家庭や地域、学校、職場などで省エネやマイバッグの持参、ごみ減量などちょっとした環境への気遣いを実行してみましょう。

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写真:夙川
夙川沿いには、南北2.8キロに渡って約1660本の桜があります。
春には満開の桜を見ようと、多くの人が訪れます。


写真:新西宮ヨットハーバー
新西宮ヨットハーバーでは潮風を感じながら、ゆったりとした時間を過ごすことができます。

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