海清寺三門


種類/建造物
員数/1棟
西宮市指定/平成8年3月12日
場所/西宮市六湛寺町7-25
解説/木造三間一戸八脚門、二階付、屋根入母屋造、本瓦葺、桁行6.150m、梁間2.280m、享保2年(1717)年造立
付棟札2枚(高さ60cm)

海清寺は、応永元年(1394)無印宗印により開かれたと伝える、臨済宗妙心寺派の名刹で、禅堂として多くの禅僧を育ててきた西宮市を代表する禅宗寺院である。市街地にあるため都市計画その他で、次第に寺域が狭まっているが、なお、かっての面影をわずかに留めている。特に兵庫県の指定樹である楠の巨木は、西宮市役所の周辺の都市景観を潤いのあるものにしている。
兵庫県南部地震で庫裡と開山堂を失い、外部からみることができる木造の建物は、楠の樹下にあって、市民に広く親しまれている、通称赤門と呼ばれている三門だけになってしまった。
三門は2枚の棟札によって、享保2年(1717)7月22日事始、10月23日に上棟、11月造畢と建立事情が明らかである。比較的早い建築時期のためもあって、桁行6.150m、梁間2.280mと小規模な三間一戸八脚門二階付屋根入母屋造本瓦葺である。絵様等も簡素であるが、意匠的には中央の虹梁の若葉等に、江戸時代中期の特徴が顕著であり、阪神間の標識建築の一つに数えることができる。
門前が公園となり、土砂が堆積していたので、基壇を若干あげるなどの改良工事は加えたが、木部はほぼ当初のとおりに修理をした。市街地に残る数少ない、建立年代の明らかな三門として、価値があるものである。
なお、震災時には復元修理がほぼ終わっていたが、軸部等の腐朽箇所を取り替えていたので、貫がひきちぎられるという極めて大きな力を受けたが、全体がやや傾いた程度で崩壊を免れたのは幸いであった。



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