防災

地域の対策(共助)

災害時要援護者支援のポイント

更新日:
2015年5月18日
ID:
33958

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■地域の皆さんにできる災害時要援護者支援
安否を確かめる災害が発生したとき、まずは安否の確認をしてください。そうすることで災害時要援護者ご本人の不安を取り除くこともできます。
避難をお手伝いする災害の状況に応じて、避難が必要な場合は避難支援をお願いします。大雨や洪水などですでに浸水している場合など、避難することがかえって危険な場合は、2階への避難も有効と考えます。災害時要援護者の住まいの安全が確認できた場合は、無理に避難する必要はありません。
避難生活を支援する災害時要援護者にとって、避難所での生活はつらく、健康を害することもあります。毎日の声かけや食事の配慮など地域でできる支援を考えましょう。

地域で行う災害時要援護者支援の取り組み「地域避難支援制度」はこちら


■どのような支援が必要かあらかじめ計画を立てておきましょう。

災害時に備えて、「誰が」「どこに」「どのように」避難支援をするのかを事前に決めておくことが大切です。

 ●地域で支援を行う場合は「個別避難支援計画」

 ●家族で支援が可能な場合は「マイ避難プラン」

を計画し、災害時にはあらかじめ決めておいた方法で避難しましょう。

災害時要援護者ケース別の支援ポイント

災害時要援護者の特性はさまざまです。適切な支援をするためにも、その人が困りそうなことや、避難誘導のポイント、避難所生活での支援ポイントについて把握しましょう。当事者と一緒に考えながら、その人に合った支援を心がけましょう。

●高齢者

●認知症状のある人

●肢体不自由の人

●目の不自由な人

●聴覚・音声言語障害のある人

●知的障害のある人

●精神障害のある人

●内部障害のある人・難病患者・医療機器を使用中の人など

 


■高齢者

健康であっても加齢により身体機能が低下している場合があるため、必要に応じて情報を伝えたり、避難所まで付き添いましょう。高齢者 イラスト

●支援ポイント
日頃の備え ・ 常用の薬は、最低3日~1週間分は常備しておくよう声かけしましょう。
避難誘導のポイント

・ まずは声をかけましょう。状況を説明し、避難するかどうか確認しましょう。

・ 寝たきりなどで動けない場合は、隣近所や避難支援団体などで協力し、担架や毛布などを使って避難させましょう。

避難生活の支援

・ トイレに近い場所に避難スペースを確保しましょう。

・ 介護用品、紙おむつなどが必要となります。

・ おむつ交換時には、ついたてを立てるなどし、配慮しましょう。

・ 寒さや暑さを感じにくいことを理解し、配慮しましょう。

 


■認知症状のある人

記憶や判断力が低下し、状況の認識がうまくできず、周りの人が予測しない思いがけない感情の反応を示すことがあります。認知症ということを理解し、さりげなく自然でやさしいサポートを心がけましょう。 知的障害のある人・精神障害のある人 イラスト

●支援ポイント
日頃の備え

・ 身元がわかるものや、支援して欲しい内容が分かるものを身につけておくよう家族に相談しておきましょう。

・ 災害時には、かかりつけの医療機関に受診できないことがあるので、常用の薬の名前や量、医療機関の連絡先が分かるようにしておきましょう。

・ 常用の薬は、最低3日~1週間分は常備しておくよう声かけしましょう。

避難誘導のポイント

・ まず動揺している気持ちを落ち着かせ、ゆっくりとわかりやすく説明しましょう。

・ 言葉で理解されない場合は、優しく手を引くなどして安全な場所へ誘導しましょう。

避難生活の支援

高齢者の項目に加えて次のことを心がけましょう。

・ 落ち着ける環境をつくりましょう。

・ 顔なじみの方が近くにいると安心します。

 


■肢体不自由の人

 病気やけがによって上肢や下肢などの機能に障害があるため、立ったり座ったりすることや歩行が車いすを利用している人 イラスト困難な人がいます。自力歩行や素早い避難が困難な場合が想定されるため、車いすや義足等の補助器具が必要です。

●支援ポイント
日頃の備え

・ 避難に備えて、車いすやおんぶひもなどの搬送用具を用意しましょう。

・ サポーター1人での避難支援が困難な場合に備えた計画を立てましょう。

避難誘導のポイント

・ 車いすの介助など、地域の人で協力して避難所までの移動を支援しましょう。

・ 車いすを押すときは、事前に一声かけましょう。

避難生活の支援

・ 車いすが通れる通路を確保しましょう。

・ できるだけ段差を解消するよう工夫しましょう。

・ 足の不自由な人が利用できる障害者用トイレの場所を確保しておきましょう。

  


■目の不自由な人

災害時に備えて近所づきあいをしようと思っても、目が不自由なため自分から声をかけることが難しい場合があります。日頃から声かけをし、どのようなお手伝いができるか尋ねましょう。また、災害時には被災状況の把握が難しく、とても不安になります。 目の不自由な人 イラスト

●支援ポイント
日頃の備え

・ 白杖をいつも身近な一定の場所に置くよう、声かけしましょう。

・ 災害時には、壊れた物を触りながら避難することなども想定されます。ヘルメットや軍手などの準備が必要です。

避難誘導のポイント

・ まず、声をかけましょう。

・ 周りの状況を常に「具体的な言葉」で伝えてください。

・ 誘導するときは、杖を持たないほうの手で肘の上を掴んでもらい、ゆっくり歩きましょう。

・ 階段や段差の前では、いったん止まり、上りか下りかを伝えましょう。

避難生活の支援

・ 自分の位置を把握しやすいように壁際に避難スペースを確保するなど配慮しましょう。

・ 避難所の状況(トイレの場所など)を、できるだけ正確に分かるように案内しましょう。

・ 情報は音声で複数回伝えるようにしましょう。

・ 救援物資の配布場所などは誘導し受取ることができるよう支援しましょう。

  


■聴覚・音声言語障害のある人

手話や身振り、携帯電話や手書きのメモで情報を伝えましょう。周りで話していることが分からずコミュニケーションがとりにくいことがあります。口の動きで言葉が理解できる人もいますので、正面から顔をあわせ、できるだけ口を大きく開けてゆっくり話しかけましょう。 耳の不自由な人 イラスト

●支援ポイント
日頃の備え

・ 「にしのみや防災ネット」に登録するなど、緊急情報を知るための方法や、情報を教えてくれる人を決めておきましょう。

・ 筆談のため必要な筆記用具等を常に携帯しておきましょう。

・ 万一閉じ込められた場合に備えて、笛や携帯ブザーなど音の出るものを準備しておくよう声かけしましょう。

避難誘導のポイント

・ 肩を軽くたたくなどの合図をしましょう。

・ 見える位置に立って、口を大きく動かして話しかけるようにしましょう。

・ 手話や筆談によって状況説明し、避難誘導しましょう。

・ 津波等で緊急避難が必要な場合は、手を引くなどして一緒に逃げてください。

避難生活の支援

・ 情報は紙に書いて知らせましょう。

・ 大事な情報はホワイトボードや張り紙など文字にして残してください。

・ 周りの人に「聞こえない」ことを分かってもらえる環境をつくりましょう。

 


■知的障害のある人

複雑な事柄の理解や判断、難しい会話の理解が苦手な場合があります。話しかけるときにはやさしく声をかけましょう。一見しては障害が分かりにくく、少し話をしただけでは障害があることを感じさせない人もいます。

●支援ポイント
日頃の備え

・ 相手の年齢に応じた言葉を使って話しましょう。

・ 普段から声をかけるなど顔見知りになっておきましょう。

・ 身元がわかるものや、支援して欲しい内容が分かるものを身につけておくよう家族に相談しておきましょう。

避難誘導のポイント

・ まず動揺している気持ちを落ち着かせ、ゆっくりとわかりやすく説明しましょう。

・ 言葉で理解されない場合は、優しく手を引くなどして安全な場所へ誘導しましょう。

避難生活の支援

・ 落ち着ける環境をつくりましょう。

・ 避難所に行くことをためらい、避難所以外に避難されている場合は、救援物資の情報提供等の支援をお願いします。

・ 質問は選択肢を挙げて、具体的に聞いてください。

 


■精神障害のある人

精神障害には、統合失調症や躁うつ病、アルコールや薬物の依存症、人格障害など、さまざまな病気が含まれています。話をするときには、ゆっくりと、丁寧に、具体的かつ簡潔に、少し言い方を相手に合わせて話をしましょう。
●支援ポイント
日頃の備え

・ 誰でも日によって感情や体調の変化があるように、精神障害のある人もときに精神的に不安定になることを理解しましょう。

・ 災害時には、かかりつけの医療機関に受診できないことがあるので、常用の薬の名前や量、医療機関の連絡先が分かるようにしておきましょう。

・ 常用の薬は、最低3日~1週間分は常備しておくよう声かけしましょう。

避難誘導のポイント

・ まず動揺している気持ちを落ち着かせ、ゆっくりとわかりやすく説明しましょう。

・ 言葉で理解されない場合は、優しく手を引くなどして安全な場所へ誘導しましょう。

避難生活の支援

・ 落ち着ける環境をつくりましょう。

・ 治療が止まることで症状が悪化することがあります。医療機関に受診できるよう配慮しましょう。

   


■内部障害のある人・難病患者・医療機器を使用中の人など

 心臓、じん臓、呼吸器など内部障害のある人や難病患者の人は、外見からは障害があることが分かりにくいため、必要な支援が本人に行き届かない場合があります。事前に必要な支援を確認しておきましょう。

●支援ポイント
日頃の備え

・ 人工透析やインスリン注射など、特別な治療が必要な人は、事前に主治医に災害時の対応を相談しておきましょう。

・ 常用の薬や特殊な治療食、必要な医療用品(ストーマ装具など)は最低3日~1週間分を常備し、非常時持出品の中に入れておきましょう。

避難誘導のポイント ・ 非常時持出品に、常用の薬など必要なものが準備されているか声をかけましょう。
避難生活の支援

・ 避難所の管理者などに、内部障害のある人が避難していることを伝えましょう。

・ 人工呼吸器装着者等は電源を確保しましょう。

・ オストメイト(人工肛門、人工膀胱の保有者)の人については、トイレの使用に関して配慮しましょう。装具の後処理には多量の水が必要です。

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