生涯学習

西宮湯川記念事業

第1回 西宮湯川記念賞 米谷 民明

更新日:
2017年1月25日
ID:
26599

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○受賞研究について
超弦理論(あるいは「超ひも理論」)というものを聞いたことがあるでしょうか。

私の研究は、この超ひも理論の「ひも」の量子力学から、一般相対性理論が導かれることを示したものです。量子力学とは、原子や分子を含めてさらにミクロの世界を理解するために、20世紀の前半に完成された理論です。ニュートンの力学ではミクロの世界は説明できないのです。
一方、一般相対性理論とは、やはり20世紀前半、量子力学より10年程前に、万有引力をニュートンの理論より精密に理解するために、アインシュタインが築いた理論体系で、宇宙の理解には不可欠のものです。

量子力学と一般相対性理論は、全く違った構造をしていて調和させるのが難しく、色々な問題が解決されずに残っています。超ひも理論ではこの二つがうまく両立していることが明らかになったわけです。そのため、超ひも理論をさらに深めてゆくことによって、物理学の枠組みを、完全に統一された原理に基づき組み立て直すことができるのではないかと期待されています。


○プロフィール
クラシック音楽や絵画の鑑賞(絵については描くのも)が趣味ですが、大学の仕事が忙しくいまのところ趣味をゆっくり楽しむ時間をなかなか取れません。

○近況
30年間教鞭をとってきた東京大学を2010年3月で定年退職し、4月より放送大学の教授を勤めています。

(2011年9月)

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