生涯学習

西宮湯川記念事業

第18回 西宮湯川記念賞受賞者

更新日:
2017年1月25日
ID:
26567

印刷

柴田大先生贈呈式年月日 2003年(平成15年)10月30日

〔受賞者〕
 柴田 大(しばた まさる)
  東京大学大学院総合文化研究科 助教授

----------------
  受賞研究  
----------------
 「連星中性子星の合体によるブラックホールの形成」

----------------
  受賞理由  
----------------
中性子星の連星系が重力波を放出しながらエネルギーを失い、合体し、最終的にブラックホールが形成される過程は、近い将来に到来する重力波天文学の時代に、その観測が最も有望視されている一般相対論的天体現象である。

連星中性子星の合体過程を明らかにするためには、完全に非線形でかつ全く空間的対称性を仮定しないアインシュタイン方程式を解く必要があり、信頼できる数値的解法の確立が望まれていた。

柴田氏は、この問題に対して、アインシュタイン方程式を極めて巧妙な形に定式化することによって、連星中性子星の合体によるブラックホールの形成や、その過程で放出される重力波の波形を高精度で求めることを可能にし、実際に世界で初めてその計算を実行して見せた。

柴田氏はこの業績によって「数値相対論」とよばれる分野の本格的到来を導いただけでなく、将来の重力波天文学においてブラックホールの形成過程を直接検証する上で、必須の理論的予言を与えた。
ダウンロードdownload

ページのトップへ