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西宮湯川記念事業

第13回 西宮湯川記念賞受賞者

更新日:
2017年1月25日
ID:
26562

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草野完也先生贈呈式年月日 1998年(平成10年)11月5日

〔受賞者〕
 草野 完也(くさの かんや)
  広島大学大学院先端物質科学研究科 助教授

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  受賞研究  
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 「電磁流体力学的最小エネルギー原理に基づく太陽フレア発現機構の研究」

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  受賞理由  
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太陽フレアは太陽コロナ磁場中に蓄えられたエネルギーが爆発的に解放され熱エネルギーに変換される現象であると考えられてきたが、何故そのエネルギー解放が爆発的に発現するかという問題は太陽物理学における最も重要な課題として残されてきた。

草野完也氏はこの問題に電磁流体力学的最小エネルギー原理に基づいて理論的ならびに計算物理的に取り組み、解の分岐という概念をコロナプラズマに導入することによって、「分岐遷移フレアモデル」を提唱した。この理論によって太陽フレアにおいて磁気再結合が不可避的に生じることを示し、太陽フレアの発現機構を物理的に自然に説明することに成功した。

我国の太陽観測衛星「ようこう」(1991年打ち上げ)による観測によって、太陽フレアの発現機構が磁気再結合とそれによる電磁流体力学的ショックであるとする確かなデータを得たと報告している。これは草野理論の正当性を支持するものである。

太陽物理学の最重要課題の研究が、我国の研究者によって理論、観測両面において大きく前進させられたことを大いなる喜びとする。
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