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西宮湯川記念事業

第8回 西宮湯川記念賞受賞者

更新日:
2017年1月25日
ID:
26553

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筒井泉・原田恒司先生贈呈式年月日 1993年(平成5年)10月28日

〔受賞者〕
  筒井 泉(つつい いずみ)
   アイルランド・ダブリン高等学術研究所研究員
  
  原田 恒司(はらだ こうじ)
   九州大学理学部助手

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  受賞研究  
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 「量子異常を含むゲージ理論の量子論」

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  受賞理由  
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自然界に存在する四つの基本的な力である、強い力・電磁気力・弱い力・重力はすべてゲージ理論を用いて記述できる。我々の時空での物理法則は、ある角度だけ回転した座標系から見ても同じであり、これを回転対称性という。これと同様にゲージ理論には、ゲージ変換を施しても理論が変わらないというゲージ対称性がある。しかし、量子力学に従って、ゲージ理論を量子化すると、物質場の種類によっては量子化する際にゲージ対称性を保つことが不可能になる。これを量子異常という。ゲージ対称性に量子異常が生じると、意味のある量子論を作ることができないというのが従来の通説であった。

これに対して、原田・筒井両氏は1987年に、柔軟性に富んだ経路積分量子化法を用いることによって、ゲージ理論が量子異常を含んでいても矛盾なく量子化できることを具体的に示した。原田・筒井両氏の研究はゲージ理論についての日本の若手研究者の独創的研究の一つとして、国際的にも高く評価されている。
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