市役所本庁舎屋上庭園を公開しています
西宮市では、緑の基本計画の理念から、都市部における身近な環境問題の改善にむけて、建築物を新たな緑化スペースとしてとらえ、総合的な緑化推進を目指しています。
建築物の表面を緑化することは、建築物への太陽熱の蓄積が抑えられるとともに、植物の蒸散作用により気温を下げる効果があります。
本庁舎屋上庭園は、建築物の緑化事例の普及啓発、情報発信の場として本庁舎の屋上を開放しております。本庁舎屋上庭園は、土の厚みが9~15cmの薄い構造となっており、高木や中木による複層の緑化が困難なことから、グランドカバー(地表面を覆う植物)による緑化をしています。
屋上庭園の概要
★屋上の対象面積 1,558㎡(棟屋を除く)
★今回整備の屋上庭園面積 480㎡ 緑化率 30.8%
(既存の芝生地、企業展示園 167㎡)
★荷重データ-
屋上全体の載荷重 53㎏/㎡
屋上庭園の載荷重 109㎏/㎡
眺望のよい本庁舎の屋上を3つの空間に位置付けています。
○「集い」 北西側(六甲山と甲山の美しい眺望)
芝生の上やベンチなどを利用しての「休息の空間」
○「潤い」南西側(四季の草花)
人の心を癒してくれる植物を楽しむ「潤いの空間」
○「学び」東南側(企業展示園)
屋上緑化工法の紹介「学びの空間」
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屋上庭園の見学について
★見学の日時
月曜日から金曜日(休日を除く) 正午から午後5時まで
★見学に関する問い合わせ
西宮市役所
総務局施設部施設保全管理グループ
TEL0798-35-3486
休息の空間 「集い」
●芝生広場
高麗芝による緑化
土厚(※軽量土9cm+フィルター層5cm)
載荷重 88㎏/㎡
※軽量土とは・・・
自然土壌では重いため、比重が水よりも軽いものを使用して重さを軽減しています。本市の施工では、リサイクル廃材、真珠岩パーライト、有機質を混合したものを使用しました。
ここに植えられている植物は、植物生産研究センターによる乾燥に強い植物の見本展示と、乾燥の激しい屋上の環境に耐えられるか否かを実験しています。将来、西宮市内の公共花壇に用いられるかもしれません。
潤いの空間 「潤い」
●花壇(グランドカバー) 13㎡ ・・エリアA
乾燥に強いタイム類(ハーブ類)を植栽しています。
土厚(軽量土9cm+フィルター層5cm)
載荷重 90㎏/㎡
(代表的な種類)
コモンタイム、カンファータイム、レイタータイム、オレガノ等 他5種
●花壇(オーナメンタルグラス類の展示) 19㎡ ・・エリアB
オーナメンタルグラス類(鑑賞性の高いイネ科やスゲ科等の植物)、風になびく葉がきれいなグラス類を植栽しています。
土厚(軽量土15cm+フィルター層5cm)
載荷重 112㎏/㎡
(代表的な種類)
○オーナメンタルグラス(鑑賞性の高い草)
カレックスブキャナニー、カンスゲエバーゴールド等他6種
○シルバーガーデン・ ドライガーデン
(乾燥に強い植物)
デンタータラベンダー、カレープラント、サントリナ等
他3種
○セダム類(乾燥に強い多肉植物)
オノマンネングサ、マルバマンネングサ等他2種
●花壇(四季の草花) 19㎡・・エリアC
カラーリーフプランツ、宿根草をベースに四季の草花を植え付けます。年3回の植替え
土厚(軽量土15cm+フィルター層5cm)
載荷重 112㎏/㎡
(代表的な種類)
ツルマサキハーレークィン、コモンセージ、サルビアミクロフィラ、カリブラコア等他数樹種
●壁面緑化の展示
壁面を覆う、花の美しいつる性植物のを植え付けています。
土厚(軽量土9cm+フィルター層5cm)
載荷重 90㎏/㎡ ※フェンス重量は別
(代表的な種類)
プランバゴブルームーン、ハーデンベルギア、イポメア
●レイズドベットの展示
ウッドデッキ舗装 載荷重 157㎏/㎡
レイズドベット 60㎏/基
レイズドベットを見本展示しています。四季の草花を植栽します。
レイズドベットとは、高齢者の方や車いすを使用した方にでも容易にガーデニングを楽しめるよう作られた背の高いプランターです。そのため、レイズドベットは園芸療法でも多く利用されています。
●周辺には高性宿根草、コンテナ(中木)植栽、睡蓮鉢などによる水性植物
(周辺の高性宿根草)
サマーアメジスト、ゆめむらさき等、西宮市で誕生した植物の植栽を始め、コモンセージ類、へーべ等を植栽しています。
(中木の植栽、水辺)
中木は、実のなる小鳥が好む植物や蝶類の食草となるものを植栽しました。
都市の緑地を移動する生物の中継地点としての役割を検証します。
(代表的な種類)
中木:クロガネモチ、ミカン、ベニバスモモ
地被:ヤブヘビイチゴ、オキザリス
他数十種
屋上緑化に適した植物の例
セダム類
ベンケイソウ科の多肉植物で、国内でも海岸や岩場で生育しています。乾燥が激しく土壌の少ない場所でも生育するため、屋上緑化に適した植物です。基本的に丈夫ですが、北方系の種類は暑さに弱い面があります。
(アサギリソウ)
国内では、東北から北海道の海岸や高山の岩場に成育し、繊細なイメージのシルバープランツです。栽培の注意点は、高温多湿にやや弱いので、排水のよい用土に植えつける。また梅雨時に草丈を半分程度刈り込むとよいでしょう。
ちなみに、河川の堤防や水田の畦に生えるヨモギと同じ仲間です。
屋上緑化工事後の本庁舎屋上の表面温度の測定
撮影:平成16年8月11日 正午 晴天
(写真提供:和歌山大学 山田宏之准教授)
右写真はサーモグラフィック映像、左写真は普通の映像
●本庁舎屋上(北側)
屋上庭園の施工部分(38℃)と従来のタイル舗装部分(58℃)の温度差が20℃以上違うのがわかります。手前の緑の部分は日陰のため、25度前後となっています。
●本庁舎屋上(南東側)
企業展示園の表面温度の比較
タイル舗装、コンクリート舗装部分が60℃以上となっています。
また、展示園内でも土の露出部分は、高温になっているのがわかります。
●屋上緑化未施工の屋根
常時、60℃以上の高温となっています。